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「清水寺展 その秘仏と至宝」 [日々の楽しみ]

先週末、「中国地方初公開!」という触れ込みの「清水寺展 その秘仏と至宝」に行ってきました。夕方からは団体料金で、というのも嬉しかったので。

実は、当初あまり期待していなかったのです。こんな田舎にそんな凄いのが来やしないだろう、写真やDVDでお茶を濁す部分が多いのじゃないのかな、って思っていました。が、ごめんなさいっ!参りました、圧倒されました。ご本尊の「三面千手観音菩薩坐像」をはじめ、一般公開されることがほとんどなかったという、秘仏がこれでもかこれでもか、というくらいの迫力でした。

千手観音のあまたの手の上に乗っかっているのは、髑髏だったり水瓶、錫杖だったり、天に向かってまっすぐ伸ばされた2本の手の上には御仏を戴き、衆生の生活のあらゆる場面を想定し、あまねく拾い上げ救い上げようという御心だとか。(33年に一度御開帳される秘仏なんだそうです)

西郷どんと一緒に入水した月照上人の掛け軸もよかったです。

この御仏様ご一行の全国行脚(次は宮崎だそうです)、清水寺の方は、奥の方がらんがらんでいいのかしら、と気になるくらいなのですが、母曰く、「いや、清水寺は、あの舞台さえあればいいんよ。みんな、それだけが目当てで来るんだから」って。…はあ(確かに…)。


コスプレに惑わされてはいけません。 [本を読む私]

以前に読んだ『人生を変えた時代小説傑作選』がよかったので、書店の平積みで見かけて即買いでした。『衝撃を受けた時代小説傑作選』です。


人生を変えた時代小説傑作選 (文春文庫)

人生を変えた時代小説傑作選 (文春文庫)




衝撃を受けた時代小説傑作選 (文春文庫)

衝撃を受けた時代小説傑作選 (文春文庫)

  • 作者: 杉本 章子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2011/09/02
  • メディア: 文庫



☆杉本章子・選
▼「暗殺剣虎ノ眼」藤沢周平
▼「正義の政府はあり得るか」山田風太郎

☆宇江佐真理・選
▼「血みどろ絵金」榎本滋民
▼「異聞浪人記」滝口康彦

☆あさのあつこ・選
▼「冬の金魚」岡本綺堂
▼「忠直卿行状記」菊池寛    以上6編が収められています。

既読は藤沢周平・岡本綺堂の2作品。
いやいやいや、どれも、表紙絵の印象とはほど遠い、凄まじいものでございました。(帯の惹句もすごいけど…「読んで驚け!快楽とパワー。残酷とカタルシス。」…だって(^_^;))

骨太の、むんむんと男臭い作品が選ばれていて、選者のお三方の作風とはいささか趣を異にします。表紙や選者の名前に惹かれて手に取った人は、いい意味で裏切られると思います。

山田風太郎作品は、前回(『人生を…』でも、後ろ頭をガツンとやられるような衝撃を受けましたが、今回もやられました。それも全く違う方向から。前回「笊ノ目万兵衛門外へ」が血も涙もないハードボイルドだったのに対し、今回のは、もう、何でもありのハチャメチャ(褒め言葉です)、わんこだったら、おへそを真上に向けて降参、どうにでもして、ですね。

☆☆

ひょんなことから、最近話題(らしい)映画「一命」のワンシーンを見て、「あれ?」と思いました。この本に収められている「異聞浪人記」滝口康彦が原作らしいのね。それで、全く興味のなかったこの映画、にわかに気になってきました。うーん、海老蔵さんと瑛太くんなあ…。それも3Dですと? .

9月に読んだ本。 [本を読む私]

■蝿の帝国―軍医たちの黙示録  
読了日:09月19日 著者:帚木 蓬生

■原稿零枚日記 
読了日:09月17日 著者:小川 洋子

■君たちはどう生きるか (岩波文庫)
読了日:09月10日 著者:吉野 源三郎

再々々々々読くらいかな。十代の頃より、読むたびに新しい発見があります。

■茗荷谷の猫
読了日:09月10日 著者:木内 昇

文庫化されたので、購入、再読。やはり好きです。
『浮世女房洒落日記』も早く文庫にならないかなー。

■衝撃を受けた時代小説傑作選 (文春文庫)
読了日:09月10日 著者:杉本 章子,あさの あつこ,宇江佐 真理

コスプレのような表紙絵とは全く違う趣の内容。逸品ぞろいです。いやー凄かった。凄まじかった!

■心に吹く風―髪結い伊三次捕物余話
読了日:09月10日 著者:宇江佐 真理

前作は、いささか、がっかりな内容だったのですが、今回は持ち直した感じです。

■僕は、そして僕たちはどう生きるか
読了日:09月09日 著者:梨木 香歩

サヴァイヴ
読了日:09月08日 著者:近藤 史恵

「サクリファイス」シリーズのスピンオフ、って位置づけですね。
これを読んで、「サクリファイス」に戻ると、赤城さん!(ごめんよ、名前も忘れていた) 石尾さん!!と涙ながらに叫びたくなります。

…ところで、チカって本名「チカウ」だったっけ?単行本は、ルビも「チカ」だったと思うんだけど。

■紅梅
読了日:09月05日 著者:津村 節子

作家夫婦、って余人には測り知れない内なる相克があるのかもしれません。とくに、昔ながらの価値観に縛られている世代にとっては。

■下流の宴
読了日:09月05日 著者:林 真理子

ドラマは、黒木さんのおかげで、暗くならず、笑い飛ばせたね。 .

「君たちは、僕は、そして僕たちは」 [本を読む私]

梨木香歩さんの『僕は、そして僕たちはどう生きるか』を読みました。
舞台設定は、いかにも梨木さんらしい(あまり読んでいませんが)感じですね。いろいろな植物に囲まれて。はっぱごはんも美味しそうです。伝えたいメッセージもきわめてストレートで、物語全体の枠組みはいい感じだと思います。ただ、ユージンとインジャが今の状況にいたった話が、あまりにとんがっていて、物語の中にしっくり溶け込んでいないような気がするのだけれど。

いや、2人が負ってしまった傷、それに対する梨木さんの怒りには、すごく共感するところがあるのですけれどね。ユージンの話では、ちょっと前のベストセラーに感じた違和感を思い出しました。そして、インジャの話に出てくる本、どうも物議をかもした実在の本をさしているらしい、とか?

さて、こちらを読んだ後は、どうしても、本家を読まないではいられますまい。もう、何度読み返したかわかりません。吉野源三郎氏の『君たちはどう生きるか』ああ、いつの間にか、コペル君のお母さんの齢もはるかに超えてしまった。

平易な語り口ながら、深く考えさせる内容が満載です。「肝心なことは、世間の眼よりも何よりも、君自身がまず、人間の立派さがどこにあるか、それを本当に君の魂で知ることだ…一つ一つ判断をしてゆくときにも、いつでも、君の胸から湧き出て来るいきいきとした感情に貫かれていなくてはいけない」…これが書かれた1937年の時代背景を思うと、吉野氏や、このシリーズを企画した山本有三氏の、次世代を担う子どもたちにかけた思い、信念の強さがひしひしと伝わってきます。


僕は、そして僕たちはどう生きるか

僕は、そして僕たちはどう生きるか




君たちはどう生きるか (岩波文庫)

君たちはどう生きるか (岩波文庫)

  • 作者: 吉野 源三郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1982/11/16
  • メディア: 文庫



5月に読んだ本。 [本を読む私]

読んだ本の数:13冊

■カササギたちの四季
読了日:05月02日 著者:道尾秀介

「え?道尾さん?」って感じでしたね。面白いっちゃあ面白いんだけど。
そして、読後感もいいのだけど、食い足りないっちゃあ食い足りない…。

■花桃実桃
読了日:05月05日 著者:中島 京子

ゆる~く、楽しめました。まあまあ、かな。(何様?)

■ダイイング・アイ
読了日:05月09日 著者:東野 圭吾


■抱擁、あるいはライスには塩を
読了日:05月09日 著者:江國 香織

ひさびさの江國さん、あいかわらず上手いなあ。

■写楽 閉じた国の幻
読了日:05月14日 著者:島田 荘司

実は、初・島田荘司さん。いやはや、面白かった!
現代編とのバランスがちょっと気になるところではあるけれど、
だからこそ一気呵成に読ませた部分もあるのでね。
ちょうど、NHKスペシャルで写楽を扱ったのを見たのも実にタイムリーでした。私は、やはり蔦屋という人が気になります。

■ちょちょら
読了日:05月17日 著者:畠中 恵

妖怪が出て来なくても読ませる!

■謎物語―あるいは物語の謎 (中公文庫)
読了日:05月19日 著者:北村 薫

最初から最後まで悶えまくるほどに好きです。

■白の祝宴 (逸文紫式部日記 )
読了日:05月22日 著者:森谷 明子

『千年の黙』の続編。
語られなかったことに、大きな意味がある…。

■ゴールデンスランバー (新潮文庫)
読了日:05月28日 著者:伊坂 幸太郎

(再読)えー、こんなに面白かったんだっけ。
「痴漢は死ね!」

キッチンぶたぶた (光文社文庫)
読了日:05月28日 著者:矢崎 存美
■ぶたぶた日記 (光文社文庫)
読了日:05月28日 著者:矢崎 存美
■ぶたぶたと秘密のアップルパイ (光文社文庫)
読了日:05月28日 著者:矢崎 存美
■ぶたぶたのいる場所 (光文社文庫)
読了日:05月28日 著者:矢崎 存美

いつかははまるだろう、という予感がありました。あたり…。

6月になってからは、
『六条御息所 源氏がたり 一、光の章』林 真理子(面白い!)
『人質の朗読会』小川 洋子(凄い!小川さん、何て人なんだろう)

今は、『千年の黙』を再読中。(猫が出てきたことくらいしか覚えていない)
ついでに『輝く日の宮』丸谷 才一もスタンバイです。丸谷さんも小説はずいぶんひさしぶりです。

4月に読んだ本。 [本を読む私]

■いさご波  安住 洋子
■夜半の綺羅星    安住 洋子
すっぱりと割りキレない、屈託を抱えた己、それを越えての優しさだったり強さだったり…。「昔ながらの」決して派手ではないけれど、こくと味のある時代小説だと思います。(SNSのお友達に教えていただいた作家さんです)

モダンタイムス    伊坂 幸太郎
■魔王        伊坂幸太郎
再読。

■ばんば憑き 宮部 みゆき
怖い、と思わせるのは、怪(もののけ)そのものよりも、それを産み出してしまう人間の心の暗闇。これを描かせたら、宮部さん、やはり天下一品!

■若様組まいる    畠中 恵
■アイスクリン強し  畠中 恵
これはこれで楽しかった。続編も楽しみです。

■一瞬の風になれ 第三部 -ドン-
■一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-
■一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-  佐藤 多佳子
よかった、よかった、一気読み!

■贈る物語 Mystery  綾辻 行人

安住さんもよかったし、宮部さんの新作も面白かったし、
『一瞬の風になれ』も、噂に違わぬ爽快感。
4月もいい本にたくさん出会えてよかったです。 .  (2011/05/15)

2月に読んだ本。 [本を読む私]

読んだ本の数:12冊 読んだページ数:3899ページ

■蒼穹の昴(3)(4) 浅田 次郎
ついに読んだ!中国大陸のでっかさ、懐の深さ、底しれなさ(空間的にも、時間の捉え方も)をひっしひしと感じました。ちんまりとまとまった人間劇であるドラマ(わかりやすいけどね)とは違った味わい。香港割譲のくだりはぞわっときました。九十九年、本当に経っちゃったものねー。

■新訳 チェーホフ短篇集 沼野 充義・訳
 チェーホフの生きた世界の人びとと、作品との距離感(親しみやすさ)をより的確に反映した訳だと思います。実験的、挑戦的とも言えるかもしれません。沼野さんの解説は、実に興味深くて、薀蓄いっぱいで、お得感いっぱいです。

 でも、やはり、「かわいい」や「なっちゃん」はやり過ぎの感あり。日本の時代小説を、ジャックとメアリのノリで…のような違和感を感じます。

可愛い女(ひと)・犬を連れた奥さん 他一編  チェーホフ (神西 清・訳)

■カシタンカ・ねむい 他七篇  チェーホフ (神西 清・訳)

■芙蓉千里  須賀 しのぶ
 初読み。ぐいぐい読めました。

■妻の超然  絲山 秋子
 こちらも初読み。文章の巧さに感銘を受けました。「超然」を標榜する忸怩たる思いのぐるぐるに、嫌味を覚えることなく、共感しました。

■神の棘 1 ・2 (ハヤカワ・ミステリワールド) 須賀 しのぶ
きゃー、この表紙!Amazonの画像と全然違うー。(図書館本は初版で差し替え前だったのです)…確かに、この内容と元のBLっぽい表紙では、食いつく層が違うわよねえ。

■清冽―詩人茨木のり子の肖像  後藤 正治

■エルニーニョ  中島 京子
 ずっと楽しみに待っていた中島作品だったのですが、コンディション最悪のタイミングでして(涙)楽しめませんでした。 森のくまさんのメロディーがぐるぐる回っています。

■ツリーハウス 角田 光代
 図らずも、「逃げる」作品が続きました。これは紛れもなく傑作!
今までの角田作品の中で、いちばん好きだと思います。ヤエばあちゃんの「逃げてよかったんだ」という述懐は涙なしには読めませんでした。

2月のベストは、文句なし『ツリーハウス』です。 .

『清冽 詩人茨木のり子の肖像』 [本を読む私]


清冽―詩人茨木のり子の肖像

清冽―詩人茨木のり子の肖像



ほとんど詩は読まないのですが、折に触れ、「あっ」と頭を叩かれたような思いにさせられたのが、この人の詩の一節でした。

それは、
「倚りかからず」だったり、「自分の感受性くらい / 自分で守れ / ばかものよ」だったりします。

こわーいおばちゃんなんだろうなあ、ぎろっと睨まれたらこわいだろうなあ、という印象を持っていたこともあるのですが、表紙のお写真を見ると、品のよいたおやかな美人でいらっしゃる。昭和の映画スターみたい。

茨木のり子さんの生涯を、その作品とともに、丁寧に追った評伝です。さらっとした感じで、物足りなく感じる向きもあるかもしれませんが、まあ、勝手にドラマを作り上げて謳いあげられたりされるとたまらんもんね。

昭和天皇が、戦争責任について問われたとき「言葉のアヤについては、そういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりませんから、お答えできかねます」と返答したことについて、(そして、ジャーナリズムが、そのことに深く追求せず、黙してしまったことについて)「四海波静」で、
「思わず笑いが込みあげて / どす黒い笑い吐血のように / 噴きあげては 止り また噴きあげる」と憤りを込めて表したところに、その穏やかな風貌の芯に宿る、激しさとまっすぐさを、明らかな形で見ることができます。

彼女と、愛読していたという藤沢周平の共通点について述べられた部分も印象に残りました。時勢におもねらず、寡黙ななかに秘めた芯の強さと、単独の表現者として立つ潔さ…。

ひさしぶりに、詩集を引っ張り出して、「お前はどうなんだ」と問いかけています。 . (2011/02/28)

1月に読んだ本。 [本を読む私]

1月に読んだ本の数:13冊 読んだページ数:4453ページ

■『蒼穹の昴』(1)(2) 浅田 次郎
 ドラマとは設定が違うところがたくさんあるみたいですね。小説の方が、俯瞰的というか、大きなスケールを感じます。読み始めたら、止まらない…。

■『感応連鎖』 朝倉 かすみ
 不思議な感性の切り取り方は独特で上手いと思う。ただ…断片的には、舌を巻くほどの思いをするのだけれど、…全体的には、うーん、という感じが拭えないのは何故かしらん。(別作品でも同じことを感じました)

■『小さき者たちの戦争』 福岡 賢正
 読みながら辛かったですが、読んでよかった。他人事ではない、みなが加害者にも被害者にもなり得る、ということ、覚えておかなければならない重たい真実です。SNSのお友達に紹介していただきました。

■『アルバトロスは羽ばたかない』 七河 迦南
■『七つの海を照らす星』 七河 迦南
 連作短編が、最後で見事に収束されるさまに、ほんと「あっ」という思いでした。

■『母は枯葉剤を浴びた―ダイオキシンの傷あと』 中村 梧郎
 戦争の惨さです。被害者にとって、被害の実態はいつまでも「現在」のこと…。新版では、障害を持って生まれてきた子どもたちの「現在」についても書かれています。それにしても、その加害の事実すら認めない国(アメリカ)とは…。

■『映画篇 』 金城 一紀
 ほわんとした気持ちになりました。とくに、おばーちゃんを元気づけようとがんばる孫たちの話が好き。

■『片づけられない女たち』 サリ ソルデン
 タイトルが独り歩きして、変な使われ方をしていますね。
(実際の障害のあるなしは別の問題として)同じようなパターンを示していても、女性の方が文化的・社会的に批判を浴びやすい、という指摘に「うん、うん」と肯く思いです。

■『カラフル』 森 絵都
 人生いろいろな色があるんだよねえ…島倉千代子じゃないけれど。
 
■『コッペリア』 加納 朋子
 かなり以前の作品ですね。こうしてみると、最近の加納さん、けっこう突き抜けた感じじゃないかな?

■『月と蟹』 道尾 秀介
 祝・直木賞受賞! どこかで、道尾さんが、「向日葵…」などで、自分は子どもを救ったつもりだったのが、読者には、どうもそう受け取ってもらえなかったようなので、改めて救い直してあげたかった、と発言されていたのを読んでから、「この子はいい人だ!」と気に入ってしまいました。

■『横道世之介』 吉田 修一
 本年読了第一冊目がこれでした。よい読後感で、ゲンのよいスタートになりました。

1月に読んだ本は、ほぼはずれなし、というめでたさです。
いろいろと追いつめられると本に逃げる、という習性は学生時代より変わりません。 .

『新訳 チェーホフ短編集』かわいい!…って(・。・; [本を読む私]

図書館の蔵書整理休館直前、ずーっと待っていた(年末から、「あと○人」の数字が動かなかった!)
『新訳 チェーホフ短編集』が、やっと届きました。いそいそとページをめくると

「どっひゃー!」でした。

いささか軽すぎるノリですが、そんな感じなんですねえ。

チェーホフの戯曲や短編集は、主だったものは、遠い昔に読んだ(はず)…のですが、私の中では神西清・訳がテッパンでありました。

そのイメージが強かったもんで…うぅぅ…(言葉を失っている)

ページ全体がぴょんぴょん跳ね上がっている感覚で、戸惑ってしまいました。
「オリガちゃん」とか「かわいい!」とか言われると、作品全体の色合いも違ってみえるような気がして、不思議ですね。

えーと、訳者の解説を読んでみると「おぉ、そうかいな」と肯けるところもおおいにありまして、思い込みはちょっとこっちに置いといて、虚心坦懐に、もう一度読んでみるべし、と思っております。

可愛い女」の訳でおなじみの短編、(新訳では「かわいい」)…これは、まさに「イタイ」一篇であります。
ほかに適切な言葉が見つかりません。いやさ、私は可愛くはないんですけれどね(自分で突っ込んでどうする)

この話もそうなんだけど、トルストイの反応も「イタイ」なあと。トルストイの最期を思うとね、あーあ、と思いますわ。
(2011/02/02)
.
新訳 チェーホフ短篇集

新訳 チェーホフ短篇集

  • 作者: アントン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2010/09/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



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